日々の出来事や、本日のオススメメニュー、ワインリストをご覧ください。
すっかり春の陽気かと思えば、びっくりするくらい寒い日もあったりと着るものと体調管理に困る日が続いているそんな3月の新メニューのご紹介。
春を感じさせてくれる食材がいろいろ出てきました。
ビストロ13区の代表格といえば米沢の天元豚ですが、今回は米沢牛!
トモサンカクをシンプルにステーキに焼き上げて食べていただきます。
『米沢牛トモサンカクのステーキ ふきのとうバター添え』
春の訪れを告げる「ふきのとう」をバターに閉じ込めました。
ちょっと大人の贅沢です。
築地の仲買イチオシのカワハギをいただきまして、大好きな肝がたっぷり入ったぷりっぷりのやつをそのままカルパッチョに。
『カワハギのカルパッチョ 花山葵と肝のソース』
ソースには「花ワサビ」を刻んでエシャロットやオリーブオイルと合わせました。
美味いー!大好きなんでよね。カワハギと肝の取り合わせ。
酒がどれだけあっても足りません(笑)
お待たせしました!
この季節がやってくるのを待ち焦がれている方も多いこの一皿『新玉ねぎのグラタン』の登場。
甘くみずみずしい「新玉ねぎ」の旨味を生かし、シンプルにバターでシュエしたものをグリュイエールとグラナパダーノの2種類のチーズで焼き上げます。
つくレポ数は当店のメニュー随一です。
非常に簡単で美味しいので、是非ご家庭でもお楽しみいただければと思いますが先ずは一度ご賞味あれ。
「ハッカク」という魚をご存知ですか?
香辛料のスターアニスとは関係なく、形が八角形?の胴体をしているためだとか。
「トクビレ」という名前もあるようなのですが、これは特筆すべき雄の背びれと尾びれの大きさから来ているようですね。
この魚、主に北海道や青森で捕れるお魚なのですが見た目によらずめっぽう旨いのです。
『ハッカクのヴァプールと春キャベツのエチュベ シャンピニョンデュクセルソース』
そのハッカクを軽くベルモットでヴァプール(蒸し焼き)にかけて、柔らかく蒸し上げた「春キャベツ」を付け合わせにしました。
濃厚なマッシュルームのソースとディルの香りでお召し上がりくださいませ。
いよいよ花粉も本格的になってきましたが、負けじと頑張りまーす!
*食材はその日の入荷によって変わりますのでご了承ください。
おかげさまでビストロ13区は今年で10年目を迎えることができました。
本当にいろいろな方々に支えられてここまで来れたことを心より感謝します。
2005年に「ビストロファブリック」として開業したときには多くの方から、
「なんでこんなところに出店したの?」といぶかしがられたものでした。
当時はこの辺りには数少ないお店しかなかったのでそれも当然と言えば当然なのですが。
今では、「いいところだねー」とよく言われます(苦笑)
中目黒のビストロと言えば、ミカミさんを筆頭に何軒かありましたが、
どこか下町的なところもあり、まだまだのんびりとした雰囲気だったと思います。
フレンチレストランとしても、コム・ダビチュードや石丸館といった大御所の胸を借りるような気持ちでした。
目黒川の花見も全然人が居なく、ガラガラの川沿いの提灯の下でよく花見をしたものです。
それが今では石ころを投げればビストロに当たるというような状況で、
目黒川の花見も、ものすごい人出になりました。
池尻大橋なんかも言わずもがなで、お洒落とはほど遠い感じでしたね。
今ではお洒落飲食店の激戦区みたいになっていますが。
この10年でいろいろなことが変わったのだなと。
変わっていないこともあります。
オープン当初から手造り・無添加をコンセプトにここまでやってきて、
そこは揺るぐことなく維持しています。
今では「ヴォライエ シバラク」「バル ビスカ」と3店舗にまで広げることができました。
これはちょっと嬉しくも自信になります。
たった一人で始めた店が今は3店舗、10名のスタッフと一緒に働けていることは、
何よりありがたくも幸せなことです。
でもやりたいことは山ほどあるので、まだまだこれからです。
本当にあっという間の10年でしたが、支えてくれている方々にお返しするためにも足を止める訳にはいきません。